アーチビルドの落とし穴

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弊社オリジナルブランドnative unitの商品で作るアーチビルド。

本国ではクオンセットハットと呼ばれ一般的な構造建物です。

アーチ型の構造体として非常に強く日本の文化には無い建物で非常に人気が

あります。

人気があるのになぜ日本で普及しないのか? 人気があるの?

なんて思う方も多いはず。

実は輸入商材である事と日本にはない構造体であることが原因であまり普及に至ってない事実があります。

私はアーチビルドと出会ってからずっとこの問題と向き合ってきました。

輸入商材の問題と言うのはJIS問題です。

日本の建築基準法では主要構造物はJISでなくてはならないという大前提があります。

鋼材は他国から入ってきたものはあらゆるものでもJISとしては認められません。

証明させる必要があるのです。

もう一つは日本にはない構造体と言う事です。

日本では木造建築、 鉄骨構造、RC造と言った一度は聞いたことがあるのが構造体です。

これらは構造計算方法が確立されていてこの計算を基に日本で求められている強度を作る事が

出来るんですが、アーチビルディングは日本ではまだなくこの計算方法にあてはめることが

出来ない為です。

この二つが普及しない大きな問題になるのですが、私共native unitはJIS問題は単独で

証明に成功させています。

構造体に関しても条件付きではありますが200㎡以内であれば建築可能にまでしました。

ここに来るまで非常に長い道のりでした。


ただ最近残念な事に何も知らない無知な業者がアメリカなどから並行輸入して建てているようです。

これは非常に危険な行為です。

海外の車を輸入して勝手に日本のナンバーを付けて車を走らせている事と同じです。

知識もなく単にカッコいいからと。

年々多く問い合わせが来るのが、買ったはいいが確認申請で通らないと言われた、裁判してるとか・・・

しまいには私共に買い取ってnative unitとして販売してくれ!

そんな事出来る訳ありません。

私たちは日本の基準に合わせたJIS規格の製品として販売しています。

日本人とは違い欧米人は正直売る事への執念は日本人以上です。誰でもいいから欲しい人には

なんでも売ります。

付き合い方を間違えるととんでもない物を売られてしまいます。

そう言った問題が発生しないように人間関係の構築は必須になります。

これ以上アーチビルディングが日本で悪者にならない事を願うばかりです。