こんちは!
前回に引き続き庭作りのお話です。
前回は庭をどのように見せるかで作り方が変わると言うお話でした。
今日は施主様である人との関係性を入れてあげると言う事です。
例えば誕生石がわかりやすいです。
彼女に指輪をあげる時なんかは誕生石をあげたりしますよね?
それはプレゼントをあげる相手に関連した事ですよね。
それとか花言葉なんかもそうです。
私が樹を選ぶ際に考える事の一つはその方の出身地の樹を選んだりします。
もちろん全部が全部それで決めてるわけではありませんが、一つの庭を造る際に
先日お話ししたお品書きを考えている時にその方の出身地の樹がピッタリはまるような
お品書きであれば使うようにします。
樹を選ぶ際に勿論見た目、好み、用途など様々な選び方はあるのですがその中に
そんな要素を入れるとまたいつもと違う庭が出来たりするんです。
なので私はお品書きを考えている時は樹の事について調べるんです。
この樹はこんな意味があるのか! こんな歴史があるのか! こんな地域から発祥したのか!
などと雑学の知識が増えてくるんです^^
そんなことで選んだのが写真の樹になります。
これは『ヤマコウバシ』と言う樹種です。
樹自体もそんな大きくなくヒョロヒョロしてて間違いなく庭の主役には成れそうになく、
市場でもひっそりと並んでいました。
私変わった形の樹が好きなので一目ぼれでした。
ヤマコウバシと言う木は落葉樹なのですが葉は枯れるのですが落葉することなく越冬するんです。
そして枯れた葉を付けながら新芽を吹き始めるんです。
しかも下枝の二本が絡みついて落ちないなんて最強だなと!
この落ちないが縁起が良いとされ受験生などのお守りなどにもなるそうです。
どうしてこの樹を選んだかと言うと、施主様が特殊なお仕事をされている事でゲンを担げるようにと
選びました。
ストーリーを付ける、紐つけると言う事は考える人によって解釈、表現は自由です。
例えば葉が落ちずに新芽が吹く事について考えると、
途切れる事なく引継ぎが出来る!
これは何事においても良い言葉だと思いませんか?
担当を引き継ぐ! 二代目に引き継ぐ!
こんな言葉は私が勝手に思いついた言葉です。
でもこういう考えで良いと思います。
庭の雑誌で使われてたからとか、人気のある樹だからとか、一般的だからとかでは
人と同じ庭しか出来ないと思います。
もっと自由にそして施主様とお庭のストーリーを作ってあげる事が庭造りにおいて大事なんだと思います。
では!!